東京証券取引所(東京都中央区日本橋兜町)のすぐ裏。
大正12年に造られ、銀行として使われていたビルが、オシャレなホテル「K5」として生まれ変わりました。
地下1階にはビアホール、1階にはコーヒーショップや、バー、レストランなどがあり、宿泊者でない人も楽しめます。
今回は以前から気になっていたこのホテルのバー「青淵(-Ao- アオ)」に行ってきたので、紹介したいと思います。
K5とは?
K5は、2020年2月にオープンしました。
ビルの名前は「兜町第5平和ビル」。かつては第一勧業銀行だったそう。
このビルが造られたのは大正12年(1923年)です。つまり、100年近い歴史があるビルなんです。当時の最先端の技術が用いられ、西洋建築の様式が取り入れられています。
そのためか、ビルの外観はかなり重厚な雰囲気を醸し出しています。
「K5」の名前は、ビル名の「兜町第5平和ビル」から発想を得て、付けたそうです。
1階にある大人な雰囲気のバー「青淵(アオ)」
このビルの1階にあるのが、「青淵(-Ao- アオ)」です。
アジアのお茶や漢方をベースにしたカクテルを提供しているユニークなバーです。
この日、私が選んだのは「M.O.F」(1,400円、テーブルチャージ500円)です。
ブレンド茶、ジョニーウォーカー、八角、レモンジュースなどを使ったカクテル。スパイシーな香りとともに、どこかホットする飲み口なのはお茶を使っているからでしょうか。
バーの内部は、渋い赤色で統一されています。ライブラリーバーというように、壁の本棚には茶の湯やアート、日本橋関連の本などが並んでいます。
私が、このバーに行ったのは週末の午後7時ごろでしたが、それほど混んでいるわけでもなく、ゆったりとした気分でカクテルを楽しむことができました。兜町という場所柄、週末のこのエリアはとても静かで落ち着いていました。
もちろん平日であれば、仕事帰りに気持ちをリフレッシュするために立ち寄るもよし。いろんな楽しみ方ができそうな場所です。
実は前からK5のことが気になっていたのですが、コロナウイルスの影響で休業していたりして、なかなか訪れることができませんでした。今回ようやく行くことができて、満足!
このバーは、新宿・ゴールデン街のレモンサワーバー「The Open Book」の田中開さんと、バーテンダー野村空人さんがプロデュースを手がけました。
ビアホール、レストラン、コーヒーショップも
地下1階には、ニューヨーク発のクラフトビール「ブルックリン・ブルワリー」のフラッグシップ店「B(ビー)」があります。
ブルックリン・ブルワリーの基幹商品のほか、ここでした飲めない直輸入ビールの提供されています。食事は、馬喰町の人気店「北出食堂」が監修したタコスや、フライドポテトなどが食べられます。
1階のレストラン「CAVEMAN」は、東京・目黒の人気レストラン「KABI」がプロデュース。同じく1階にあるコーヒーショップ「SWITCH COFFEE」は、こちらも目黒や代々木八幡に店舗がある人気コーヒーショップの3店舗目だそう。
植物がふんだんに配置され、ちょっとした都会のオアシスのような雰囲気になっています。
開発の進む東京・兜町エリア
K5に続き、続々と新しいお店が誕生しています。
私が気になったのは、K5からも近いパティスリー/ベーカリーの「ease (イーズ)」です。星付きフレンチレストラン「シンシア」でシェフパティシエを務めた大山恵介さんが開業したオシャレなお店です。
安心して、肩肘張らずに食べられるお菓子がコンセプト。ケーキやシュークリームのほか、焼き菓子やパンも扱います。
ストックホルム発の人気クラフトビール「オムニポロ」をアジアで初めて取り扱うのが、「Omnipollos Tokyo(オムニポロス・トウキョウ)」です。兜町で約70年続いた鰻屋さんを改装し、ビールスタンドに生まれ変わらせました。
そのほかにも、レストラン「Neki」やコーヒーショップ「Stockholm Roast」、ワインショップ「Human Nature」も新しくオープンしています。
これらのお店がオープンしたことで、このあたりの雰囲気が少しずつ変わり始めているように感じます。
じつはこれ、平和不動産が進める「日本橋兜町・茅場町再活性化プロジェクト」だそう。2023年には、オフィスなどが入る高層ビル「KABUTO ONE」も完成する予定。
このあたりは、変化が見逃せないエリアへと変貌しそうですね。
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