コロナの感染拡大防止のため、2年連続で開催中止となってしまった「にいがた酒の陣」。
初心者からベテランの日本酒ファンまで楽しめる新潟を代表するイベントなだけに、残念です。
今年こそは参加したい!と考えていた人に、嬉しいニュースです。
東京都内にある新潟のアンテナショップ4店舗で3月13、14日の2日間、にいがた酒の陣2021のために準備された限定酒が特別販売されます。
今回は、この「にいがた酒の陣限定酒まつり」について紹介したいと思います。
新潟清酒を応援!開催場所は都内4ヶ所
飲食店への時短要請、緊急事態宣言などの影響から、新潟清酒の消費量も落ち込んでいます。
そのために、この冬に行う仕込みの生産量も落ち込んでいるところもあるそう。
新潟清酒を応援したい!イベントのために醸された限定酒を、多くの人に届けたい!という思いから、4店舗での共同開催となりました。
- 表参道・新潟館ネスパス、渋谷区神宮前4-11-7
- NIITGATA1◯◯、千代田区内幸町1-7-1(日比谷OKUROJI)
- 雪國商店、千代田区有楽町2-10-1(東京交通会館)
- ブリッジにいがた、中央区日本橋室町1-6-5
どんな限定酒が販売されるのか
取り扱う商品は、各店舗によって異なるそう。
公式ページで、その1部を紹介している店舗もあります。
例えば、2020年オープンした日比谷OKUROJIにある「NIIGATA1◯◯」では、純米大吟醸 大洋盛 越淡麗うすにごり生原酒(大洋酒造、村上市)、真野鶴 大吟醸無濾過原酒 酒の陣ラベル(尾畑酒造、佐渡市)、鮎正宗 純米吟醸AYUMASAMUNE(鮎正宗酒造、妙高市)など10種類の限定酒を販売するとWEBページで紹介されています。
また同店の角打ちスペースでは、2日間限定で、「にいがた酒の陣セット」(45ml×3種類、1,000円)が販売されます。
角打ちセットの内容は、菊水しぼりたて生原酒 限定樽酒、今代司 春限定純米吟醸 つばくろ、柳都 大吟醸生原酒です。
上越市や佐渡市の特産品を中心に販売している「雪國商店」では、越路乃紅梅 花と雪 HANA(頚城酒造、上越市)、能鷹 純米大吟醸 雪室貯蔵(田中酒造、上越市)など14酒蔵の日本酒を販売予定。
3月27、28日には、東京交通会館ピロティで、限定酒まつり第2弾も開催予定とのことです。
新潟の日本酒
新潟県は、日本酒生産量全国3位。酒蔵の数は90で、全国1位です。
灘伏見のような大きな酒蔵は少なく、その多くがマイクロブルワリーです。
さらに新潟県醸造試験場という日本酒を専門とする県立試験研究機関としては全国唯一の施設があり、新潟清酒の品質の高さの理由のひとつにもなっています。
新潟県は、北から「下越」「中越」「上越」、そして「佐渡」とエリア分けされています。
一般的に下越のお酒は「スッキリとした辛口」、中越は「軽~旨口・多彩な味わい」、上越は「甘口タイプ」、佐渡は「旨みのある辛口」が多いといわれています。
にいがた酒の陣とは
このイベントの魅力は、なんといっても新潟県内にあるほとんどの酒蔵が集合していることです。
おちょこが入場券代わりになっており、これを購入すると各酒蔵のブースで試飲ができる仕組みです。
新潟県内の酒販店でも、地元のものや有名どころは手厚く取りそろえていますが、遠い地域のものになるとないことがほとんどです。
つまり、ここまで幅広い種類の日本酒を、直接酒蔵の人に話を聞いて選べることは本当に珍しいです。
人気の商品は、長い行列ができています。大混雑していると難しいですが、そうでないところでは酒造会社の人からお酒の特徴や製造方法などを教えてもらえたりします。
15回目となった2019年は3月9、10日の2日間で、過去最高の14万1,611人が入場したそうです。新潟県内の83の酒蔵が参加しました。
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