入り口から、ロビー、部屋のドア、室内。
そのどれを取っても印象的な東京・日本橋のホテル「Bna_WALL」。
よくあるビジネスホテルの対極にあるホテルです。
宿泊というよりは、むしろアート作品の中に滞在し、じっくりと楽しむといった方が合っているかも知れません。
長らく続く自粛生活ですが、そんな中でも少し刺激がほしい!と思い、この以前から気になっていたホテルに宿泊してみました!
今回は、その様子について紹介したいと思います。
ホテルらしくないホテル!看板もなし
このあたりを通ったときに発見したBna_WALL。
看板もなく、入り口も小さいため、初めは何の建物か謎でした。
ですが、面白そうな雰囲気です。
調べてみると、ホテルだということがわかりました。
コロナの影響で、当初のオープン予定だった2020年6月から10ヶ月後の2021年4月にグランドオープンしたそう。
入り口からわずかに見える1階のカフェバーは、アートの香り漂う大人な空間。
いつか足を踏み入れてみたいと思いながらも、なかなかその機会に恵まれませんでした。
オシャレなホームページをのぞくと、1階にはカフェの他に地下から続く巨大壁画があります。
この壁画はガラス張りになっており、日によってはアーティストが実際に作品を制作する様子を見ることができます。
ロビーに併設されたバーは、「渋谷花魁 shibuya OIRAN」がプロデュース。
季節やテーマに沿ったドリンクや食事を提供しています。
ついに宿泊!
気になっていたこのホテルに泊まってみよう!
実際に宿泊してみることにしました。
チェックインを済ますと、スタッフがタブレットを使って今夜の部屋について説明してくれました。
私が選んだのは、「Visible Ambiance (Konel)」です。
部屋全体はグレーで統一されていて。
ベッドサイドには、オシャレなランプが置いてあります。
そして、この部屋で一番主張しているのが天井です。
意味深な女性の後ろ姿を描いた絵、モニター、マイクロスコープが設置されているんです!
マイクロスコープは自動的に動きながら、様々なミクロの世界を映し出します。
ぼーっと見つめていると、どこか他の世界へ行ったような感覚に。
間違いなく非日常を体験することができます。
また、部屋の一角には顕微鏡が置かれており、普段は気にすることのないミクロな世界へ、さらに入り込むことができます。
この部屋に宿泊することで、肉眼では捉えられない極小で深遠な世界と対峙して過ごしてもらうことをテーマとしているそう。
アーティストのこだわりを感じるデザイン
ベッドのある美術館の一室にいるような感覚です。
アメニティ、ケトル、ミネラルウォーター、ドライヤーなどの備品にいたるまで、貫かれた統一感がありました。
この空間がより非日常的の思える理由のひとつは、テレビがないことです。
とはいっても、部屋の備え付けのタブレットでNetflixを楽しむことができるので、ご安心を。
アートなガイドブックもあり。
チェックイン時には、ガイドブックが渡されます。
ここにはこのホテルがどんな思いで作られたのかや、滞在者に「あなたは普段、何を作っていますか?」といった宿泊者に対しての問いかけが書かれています。
ガイドブックとともに鉛筆も渡してもらえるので、自宅ではできない考え事をしたいという人にとてもいいのではないでしょうか?
また、専用アプリをインストールすると、部屋の説明などを聞くことができます。
ちなみに宿泊費の一部は、その部屋を製作したアーティストに還元されるそう。
私の部屋は、Konelというクリエイティブスタジオが手がけた部屋でした。
オシャレでエネルギッシュなお店が増えている日本橋エリア
朝食の付いていないプランだったので、午前中はホテルの周りを散策。
以前紹介したCOMMISSARYで、ドーナツとコーヒーを購入し、朝食にしました。
そのほかにも、このエリアには入ってみたくなるようなお店が増えているんです!
ホテル宿泊のついでに、このあたりを歩いてみてはいかがでしょうか。
ホテルの基本情報
住所:東京都中央区日本橋大伝馬町1-1
東京メトロ日比谷線小伝馬町駅、もしくはJR新日本橋駅が最寄駅となります。
このホテルを運営する「株式会社Bna」は、東京・日本橋のほかにも秋葉原や高円寺、京都でアートホテルを展開しています。
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