いよいよオンラインでの工場の祭典「LIVE! KOUBA」が近づいてきました。
金物の街、新潟・燕三条でものづくりを支える工場の様子を10月から1ヶ月間、動画配信!
鉈(なた)の製作、鋸(のこぎり)や鑢(やすり)の目立て、鋼材の切断、マグマ鋳造など、普段は見ることのできないものづくりの工程を間近で見ることができます。
この配信に最適なガイドブックを見つけたので、紹介したいと思います!
動画配信のお供に最適な本!
LINE! KOUBAでは日ごとに、「和釘」「鍬・鎌」「玄翁・工具」などテーマを変えて毎日、動画が配信されます。
詳しくは↓でまとめました!
その道具を使うことはあっても、どのように作られているかまでは考えてみたことがありません。
動画で紹介してもらえると、一目瞭然!ますます興味が沸きそうです。
ただマニアックなのも事実。
「この漢字、なんて読むの?」「それは一体どういう工程なんだろう?」と疑問が出てきます。
気合い十分!でも、ついて行けるか心配という人にオススメなのが、平凡社から出ている「燕三条の刃物と金物」です。
編集は、生活雑貨工芸品の製造小売、コンサルティング業などを手がける「中川政七商店」。価格は税込1,760円。
燕三条工場の祭典実行委員会も協力して、作成されました。
刃物や金物の産地として世界的に有名な新潟・燕三条地域の生活道具を135種類取り上げています。
文章だけでなく、写真も多数掲載されているので、わかりやすい!
燕三条の包丁やカトラリーなど、そこにどんな職人のこだわりが詰め込まれているのか、どんな会社が作っているのかなどが詳しく紹介されています。
今年の「LIVE! KOUBA」に参加する企業も多数掲載
この本の第1章燕三条の逸品の包丁・刃物編では、10月14日に登場する「包丁工房タダフサ」(三条市)が記載されています。
この企業のパン切り包丁は、メディアで取り上げられるなど、数年前から人気となっており、現在でも入手しづらい状況になっています。
この日の午前に同社の「包丁の多様性」と題した動画が配信されます。さらに午後からは、同社の工場見学がライブでアップされます。
6日午前に動画が配信される日野浦刃物工房(三条市)も掲載企業のひとつ。鉈(なた)などの道具を製造する企業です。
台所用品編では、鎚起銅器で有名な玉川堂(燕市)とユニロイシリーズを手掛ける三条特殊鋳工所(三条市)が紹介されています。両社とも、LIVE! KOUBAに登場します。
そのほかにも、動画配信に参加する火造りのうちやま(三条市)、諏訪田製作所(同)、水野製作所(同)、大泉物産(燕市)、柄沢ヤスリ(同)、武田金型製作所(同)、永塚製作所(三条市)、マルト長谷川工作所(同)なども掲載されています。
この本では、企業の商品の他にも、マニアック包丁、素材別の鍋の使い分け、カトラリーの名前と役割などのコラムもなかなか面白かったです。
本を見てから参加すると理解が深まりそう
百聞は一見にしかず!といいますが、素人なので多少知識を付けておいた方が理解しやすいはず。
愛用のあの道具を作っている会社が、どんな特徴を持っているのか。最近テレビで見たあの企業は、どんな成り立ちなのか。
そんなことを事前に知っておくだけでも、より道具や企業に愛着がわきそう。
「燕三条の刃物と金物」は、各企業の商品の説明のほか、その歴史や、職人たちのこだわりまで記載されています。
しかも、素人が読んでもわかりやすい!
同書をガイドブックとして、動画を視聴する予定です!
なかなか気軽に旅行ができない今だからこそ、動画を見ながら、大小の工場が日常の中に溶け込んでいる燕三条に思いをはせたいと思います。
コメント