日本三大薬湯のひとつに数えられる新潟県十日町市の松之山温泉。温泉成分が豊富で、美肌効果にも優れているといわれています。
そんな温泉効果を抜群に感じられそうな松之山温泉の「ひなの宿ちとせ」に行ってきました。食事や館内の様子について、レポートしたいと思います。
松之山温泉への行き方
東京から行く場合は、上越新幹線で越後湯沢下車(約80分)。ほくほく線に乗り換えて、まつだい駅で降ります(約45分)。そこからは、ちとせの無料送迎バスかタクシーで宿まで行きます。
ここは3年に1度開催されるアートトリエンナーレ「大地の芸術祭」の会場にもなっています。
また、ちとせから車で10分程度のところに樹齢100年ほどのブナの木が生い茂る「美人林」があります。さらに、この地域には棚田もあちこちに存在しています。
ひなの宿ちとせ宿泊レポート
私は9月の3連休に訪れました。ちとせも、温泉街も、やはり混み合っていました。
玄関で靴を脱ぐタイプです。廊下が全て畳敷きとなっており、気持ちいいです。
客室数は27室と、それほど大きくはない旅館です。
部屋は、新しくはないですが、テレビや金庫、トイレなど必要なものは一通り揃っています。客室のテーブルには、笹だんごがありました。
お風呂は男女別の大浴場と露天風呂が1階にあるほか、男女が時間制で入れ替わる露天風呂が3階にあります。1階大浴場にある露天風呂と3階の露天風呂は、源泉掛け流しです。 そのほか、2つの貸し切り風呂が1階にあります。
お湯は熱めです!ということで、加水できるように蛇口が備わっています。なめてみるとしょっぱかったです。
長湯はできませんが、お湯から出るとすっきりとした気分になりました。そして、上がってからじんわりとした温かさを感じます。肌もつるっとしていました。
温泉を出ると、縮んでいた体が伸びて、軽くなったように感じました。まだ暑い季節ですが、温泉から上がると爽快感があります。
湯上りに嬉しいサービスあり!
1階の大浴場を出たところには、休憩所があり、冷水、アイスなどが準備されています。 そして、うれしいサービスがありました。
午後4時から6時まで、限定30個で90度の源泉に24時間浸けられたゆで卵が提供されます。ほんのり塩味が利いていて、お風呂上がりにピッタリです。
さらに!「高の井酒造」(新潟県小千谷市)の日本酒も置かれていて、お風呂上がりに少し味見をすることができます。
所々に気遣いが感じられて、気持ちよく過ごすことができました。そして日本三大薬湯というだけあって、温泉がとても気持ちよかったです。
JTBでの予約はこちらから。 一休での予約はこちらから。松之山温泉の特徴は?
松之山温泉には、大小10軒以上の宿泊施設があるようですが、その中でも「ちとせ」は比較的大きい旅館です。旅館のほかに飲食店、土産物店などもあり、小規模ですが温泉街となっています。
この松之山温泉は、約1200万年前の化石海水だといわれています。
地表の隆起で海水が閉じ込められ、マグマによって熱せられました。その海水が断層から湧き出す「ジオプレッシャー型温泉」という、日本では珍しい温泉だとか。
一方、多くの温泉は火山性温泉です。地下水が、マグマだまりの熱で温められ、断層や人工的なボーリングによって地表に湧き出してきた温泉です。
松之山温泉の特徴は、まず塩分が多く含まれています。さらに、やけどや切り傷などに効果的とされるホウ酸含有量が日本有数だそうです。そして、美肌成分といわれるメタケイ酸も含んでいます。また、弱アルカリ性で刺激が少なく、浸透圧が高いため温泉成分がカラダに浸透しやすいそうです。
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