今年で7回目となる新潟県・燕三条の「工場の祭典」に初めて行ってきました。
行きたいと思いつつ、結局今まで行けずじまい。念願の初参加となったので、念入りにルートを計画しました。
実際に私が車で回ったルートを、紹介したいと思います。以下が、そのルートです。
〈私の回ったルート〉
○燕三条駅 → A. 燕三条地場産業振興センター → B. SUS → C. 藤次郎オープンファクトリー → D. タダフサ → E. フタバ
当日は東京駅から新幹線で燕三条へ
10月5日土曜日、東京駅から朝8時台の新幹線に乗って燕三条駅に向かいました。所要時間は、2時間弱。事前に購入したガイドブックを読みながら、期待を膨らませていると到着しました。
燕三条駅には、工場の祭典をアピールするピンク色と白色の斜め縞の凧が展示されていました。工場の祭典のデザインですね。
街の至る所に、このデザインのポスターや飾り付けがあり、一目で分かります。観光客としては、目印になって大変ありがたかったです。
ちなみに、駅員さんもこの縞々デザインの法被を着ていました!
この日は、駅の1階でもこの地域にちなんだ雑貨の販売もしていました。
まずは駅からも近い地場産業振興センターへ
燕三条駅から車で3分程度の場所に、燕三条地場産業振興センター(地図A)があります。ここには、燕三条物産館があり、この地域の企業が製造する商品が数多く展示販売されています。どんな商品が作られているかを知りたいとき、一覧してみられるのでおすすめです。
カトラリー、タンブラー、スライサー、鍋、包丁などのほかに、園芸ばさみや鎌などもあります。さらに、この地域の麩やお菓子なども販売されています。
かなり広いので、見ているだけであっという間に時間が過ぎていました。
そろそろお昼近くになったので、この建物内にあるレストラン「燕三条イタリアンBit」でランチです。オーナーシェフは燕市出身。食材、使われている食器など燕三条にこだわりを持っています。
この日は、マルガリータのピザのランチコース(1,480円)をチョイス。前菜には、この地域で採れた野菜を使ったサラダが出されました。ピザの生地ももちもちでとっても美味しかったです。
人気のお店のようで、たくさんのお客さんが食事をとっていました。
いざ工場見学へ
腹ごしらえと、若干の燕三条についてのインプットを済ませ、いよいよメインの工場見学です。ここから4キロほど離れた燕市にある「SUS」(地図B)に向かいました。
ここでの研磨体験については、別記事にまとめました!
一緒に行った友人は包丁の購入を検討していたので、次に向かったのは同じく燕市にある包丁メーカー「藤次郎」(地図C)です。SUSからは車だと10分程度、約3.5キロです。
こちらは9月1日にオープンファクトリーをリニューアルオープンしました。かなり綺麗で、見学もしやすいです。
入ってすぐのところには、鉄を打って伸ばす作業をする「鍛造小屋」を見学できます。カーン、カーンという音と、火花が散る迫力のある様子を見られます。
この日は、職人さんがマイクを付けて工程を説明してくれました。とても説明が上手でびっくり。分かりやすくて、ありがたかった!
ここでは量産品の製造現場と、1本1本職人が手がけるバンドメイド品の工程をそれぞれ見ることができます。真剣勝負の職人さんの仕事場は、見応え十分でした。
こちらの商品は百貨店などでも取り扱いがあり、プロの料理人にも使われているそうです。
パン切り包丁が人気のタダフサへ
燕市の工場を2カ所回って、次は三条市に戻ってきました。タダフサ(地図D)の包丁は実家で愛用しているので、勝手に親近感を持っていました。
藤次郎からは約12キロ、車で20分程度でした。
ラインナップが一新され、親しみやすいオシャレなデザインの包丁も製造しています。特に、パン切り包丁が人気で、品切れが続いているようです。ネット上では、パンくずがほとんど出ないと絶賛されています。
ちょうど到着した時に、工場見学ツアーが始まるところだったので、滑り込みました。
包丁の製造工程を順を追って、説明してもらいました。実際、職人さんたちが作業をしている現場まで連れて行ってもらえるので、臨場感たっぷりでした。
そして、木製の柄を包丁につけるという「柄入れ」という最後の工程は、タダフサの2代目の会長が実演してくれました。
こちらの会長、高度の技術・技法を保持している人に与えられる「伝統工芸士」に認定されています。
そして!ずっとほしかったタダフサの包丁も手に入れました。使う分には支障がないのですが、検品ではねられた商品が格安で販売されていましたので、購入しました!三徳包丁7,200円でした!
最後はだし専門店「フタバ」へ
最後は休憩もかねて、だし専門店「フタバ」の直営店(地図E)まで。ここの店舗では、だしパックなどのほかに、ガンジー牛の牛乳を使ったソフトクリームの販売もしているんです。
タダフサからは、1キロちょっと。車で3分です。
燕三条駅の観光物産センターで、こちらのだしパック「ON THE UMAMI」を購入して以来、気になっていた場所です。
だし成分の分析施設を見学し、食べてみたかったソフトクリーム(450円)を食べて、私の工場の祭典ツアーは完了しました!
燕三条駅に午前10時過ぎに到着し、全行程が終わったのは午後4時半ごろでした。
普段見られないいろいろな工場の内側や、職人さんたちの作業が間近で見学できて、燕三条の懐の深さを感じられました。体験コースは有料ですが、見学だけなら無料というのも魅力です。すばらしい!
来年も来たいな。
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