箸の先端まで八角に削られたマルナオ(新潟県三条市)の箸。持ちやすくて滑りにくいので、おすすめです。また、末広がりで縁起がいい数字の「八」が使われていることからも、人気のようです。
マルナオの箸がなぜ使いやすいか
同社の箸のほとんどは、高級材木として知られる紫檀や黒檀が使われてます。これらは堅く重いのが特徴で、楽器や家具などにも使われることが多いんです。紫檀や黒檀のみを使った箸や、人工大理石を組み合わせて柄をデザインしたもの、材木に色づけしたものなどもあります。
こだわりの職人の技術と材料を使って仕上げられた商品なので、ものすごく高いのでは?と思うかもしれません。ですが、安いものは3,000円台からあります。高いものは、5万円を超えるものも!100均でも箸は変える時代ですが、毎日使うものを手の届く範囲でグレードアップさせることで、少し豊かな気持ちになれます。
実際、使ってみての感想
私がマルナオの黒檀の八角箸を購入したのは、5年ほど前です。先端がものすごく細くなっているので、はじめは折れてしまうのではとおっかなびっくりでした。ですが、さすが黒檀。びくともしません。丈夫なんですね。
黒檀の箸は始めて使ってみましたが、持つとひんやりします。密度が高く、水に入れると沈みます。麺を食べるときも、箸から麺が落ちていくことが少ないのでとても気に入っています。また、使い続けることで、手になじんできて今では愛着も。職人の手によって丁寧に研磨された箸は、口当たりも優しいです。
マルナオについて
マルナオは1939年創業。大工道具のひとつである「墨つぼ」の製造から始まりました。墨つぼとは、建築現場で材木に線を引いたりする道具です。木製で壺の部分に墨が入っていて、糸巻きにから糸を引っ張ってはじくことで直線を引きます。
以来、大工道具を中心に製造を続けてきましたが、建築需要の落ち込み、工法の変化などから需要が低下。事業の転換を余儀なくされ、これまでのノウハウや技術を生かせる箸の製造を2003年からスタートしました。
オンラインショップでは、夫婦箸などギフトセットも用意されています。
2014年にできた工場兼ショップは、田んぼや林に囲まれた中にあるおしゃれな建物です。
また、工場見学も行っています。10人以上の団体の場合は事前予約がいりますが、個人の場合は予約はいらないそうです。また、工場にはショップも併設されていますので、見学したあとに箸を購入することも可能です。
ショップ
- 営業時間 10:00〜19:00(年末年始は休業)
オープンファクトリー
- 09:00〜17:30(月〜金曜日)
- 10:00〜17:30(土曜、日曜)
コメント