今年で7回目を迎える「燕三条 工場(こうば)の祭典」が10月3-6日の4日間、新潟県三条市、燕市などで開催されます。
金属加工で有名なこの地域には、大小の数多くの工場が存在します。
普段は見ることのできないそんな工場の内側に、お邪魔できるユニークなイベントとなっています。
燕三条地域とは?
「ガチャン」「ガチャン」。この地域を歩くと、どこからともなく金属を加工するプレス機械の音が聞こえてきます。
それほど、工場と生活の距離感が近いのがこの地域の特徴です。
鍋や包丁、カトラリーなど、最終製品を作る工場もあれば、家電製品の一部となる部品を作る工場もあります。
いつもは入れない場所、でも知っている場所で、こんな素敵なものができていたと知ると、なぜだか胸を張りたい気持ちになります。
イベントの見どころ
このイベントのKOUBAとは、金属加工を中心とした「工場」、野菜や果物などの農産物を生産する「耕場」、そして地場産品を買う場所である「購場」の3つを表しています。
期間中は、この3つの種類のKOUBA約100施設で、趣向を凝らしたワークショップや見学ツアーが開催されます。
そのほか、「燕の産業ルーツといま」「ハウスウェアの作り方」「日本の伝統を支える男達」といったテーマ別のオフィシャルツアーも開催されます。
初の取り組み!オフィシャルブック発刊
イベントに先立ち、今回初の取り組みとして「燕三条 工場の祭典 オフィシャルブック 2019」(税込2,000円)が発売されました!
職人の街、燕三条の歴史やそれぞれの工場の魅力、この地域の食、グルメガイドなどが紹介されています。現場で真剣勝負をする職人の表情がたくさん掲載されていて、とても見応えありです。
JR燕三条駅の燕三条Wing、代官山T-SITE蔦屋書店などで購入可能です。
私は、代官山の蔦屋書店で購入してきました。ガイドブックのほかにも、箸やスプーン、食品などの燕三条の特産品が販売されていました。
この本を購入すると、工場の祭典デザインのショッピングバッグがもらえました。
目を引くイベントのデザイン
このイベントといえば、ピンクのストライブのデザインもおなじみです。
これは、金属加工の炉の中で燃え上がる炎から発想を得たそうです。
ちなみにこのイベントのロゴやブックレットなどのアートディレクションは、長岡造形大一期生のクリエイティブユニット「SPREAD」が担当しています。
期間中は、工場がこのデザインで飾られるほか、工場のスタッフもこのデザインのTシャツをユニフォームとして着用しています。
また、新潟県内を走る電車にも車両装飾がされるそうです。
これまでの開催実績は?
第1回は2013年10月2日から5日間開催されました。参加KOUBAは54、来場者は約10,700人。
年々参加KOUBA、来場者数ともに増加し、昨年は10月4日から4日間に109のKOUBAが参加し、来場者は約53,300人までに増えました。
今年も趣向を凝らしたイベント目白押しです。
行楽の秋に、ひと味違った新潟への旅をしてみませんか。
ちなみに東京駅から燕三条駅までは上越新幹線で、約2時間。普通車自由席なら片道8,760円です!
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