新潟の食を紹介するおしゃれなグルメ本「新潟 美食 手帖」(岩佐十良著、新潟日報事業社)を発見!新潟出身の私としては、うれしくなって、さっそく購入してみました。
とにかく知らない店ばかりが並んでいます。まいりましたと言いたくなるグルメ本です。
新潟出身であるがゆえに、新しいお店にチャレンジせず、同じところの通っていた結果なのかもしれません。この本は、新潟に住んでいる人、住んだことのある人でも十分楽しめるほど新鮮です。
どんな本なのか?
著者の岩佐十良さんは、ライフスタイル誌「自遊人」の編集長。東京都の出身ですが、2004年に新潟に移住し、南魚沼市に宿泊施設「里山十帖」をオープンさせました。
その岩佐さんは、本の中で「米はもちろん、伝統野菜、発酵色、保存食、日本海の魚、そして日本酒…。新潟県民には、“当たり前”の食が、実は日本では貴重な食文化になりつつあります」と書いています。
私としては、新潟県外出身の人が新潟の食をどんなふうに見ているのかも気になります。読んでみると、通り一遍のガイドブックとは違う、著者が真剣に新潟の食と向き合って出した答えが詰まっていました。
この本で紹介されているお店
本の中では新潟県内の飲食店43店舗が紹介されています。新潟市だけでなく、中越や上越のお店も並んでいます。長岡市のお店は若干少なめでした。
ちなみに私の知っていたお店は12店。実際に行ったことのあるお店は7店でした。
新潟を表現する素晴らしい食文化を知ってほしい。新潟の食材を妥協せずに積極的に使いたい。そんな料理人とお店が紹介されています。
また、読み物としても読み応えありです!綺麗な写真と共に、その料理を手がける人の思いなども解説されています。
知っていたつもりで知らなかった新潟の美味しいもの
巻頭には「新潟を代表する名店TOP3」として、三条市のレストラン2軒、新潟市西蒲区の割烹1軒が紹介されています。
新潟出身の私ですが、この3軒にはまだお邪魔したことがありません。くやしい!
一般的な新潟観光本に掲載しているお店なら、だいたい知っているんですが…。
巻頭のトップ3に続き、「新潟を代表する寿司トップ5」が掲載されています。その中で、新発田市中央町の「鮨 登喜和」は、私も訪れたことのあるお店です。新潟の素材が生かされた鮨は、言うまでもなく美味しいです。
お店が改装され、だいぶ綺麗になっていました。新発田の人たちの人柄が表れているような、ホットできるお店です。
その後には、「日本料理」「イタリアン&フレンチ」「新潟のオンリーワン」「郷土の味」「温泉宿」「コラム」と続きます。
「新潟のオンリーワン」の章では、工場の祭典の際にお邪魔した「燕三条イタリアン Bit燕三条本店」も掲載されていました!
「温泉宿」の章では、私が今年(2019年)訪れた十日町市松之山温泉の「ひなの宿ちとせ」も!大きな旅館ではありませんが、ちょっとしたサービスに、人の温もりを感じる宿でした。特に料理は地元の食材を使ったごちそうが提供されているのが、魅力的でした。
新潟が初めての人も新潟出身者も在住者も楽しめる
普通のガイドブックでは満足できない!新潟に来たのだから、新潟の食材をこだわって使っているお店で食事をしたい!そんな旅行客の人にも、自信を持っておすすめできます。
手始めに、2020年3月のにいがた酒の陣の際に、新潟の食も堪能してみてはいかがでしょうか。
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